
前回に引き続き、甲子園に出場経験のある強豪校の食トレについてご紹介する記事の第4弾となります。
第1弾

第2弾

第3弾

第4弾
この記事も前回に引き続き、最初の見出しでは「栄養コラム」と題して、日々練習に取り組んでいる選手たちに必要な栄養関連の情報を提供していければと思います。
今回の記事も日々甲子園を目指す球児たちがどのようにして体を大きくしているのか?そしてその体を大きくするための食事についてご紹介していこうと思います!
栄養コラムvol.3「運動選手に欠かせないたんぱく質」

運動をしている人の会話などからよく聞く単語の一つとして「プロテイン」という言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか?
運動をする上で筋肉や血液を作るメインの成分となる「たんぱく質」ですが実際にどれぐらいとっているのか分からないという方も実際にいることと思います。
この見出しではタンパク質が実際にどれくらい必要なのか?そして、食事でとるにはどんなものを取り入れれば良いのかについてお話ししていこうと思います。
成長期の選手に必要な量はどれぐらい?
成長期の選手に必要なたんぱく質の量は、体重1㎏あたり2gが目安だと考えられています。体重60㎏の選手の場合は、1日で140gくらいということになります。
普段の食事からはどのようにとればいいの?
1日3食の食事に。肉、魚、大豆製品、卵のおかず1〜2品と。乳製品を毎食取り入れると、ほぼ必要な量がカバーできます。
また、足りない時にはプロテインなどに頼ることは大いに構いませんが、たんぱく質の摂取のしすぎは内臓に負担をかけることになるので、自分に必要な量を少しづつ見つけていくことが望ましいです。
強豪校の食トレをご紹介!!

前の見出しではスポーツ選手に大切な「たんぱく質」についてお話ししてきました。
この見出しでは、実際に高校野球のチームがどのような食事トレーニングに取り組んでいるのかについてお話ししていこうと思います。
花巻東(岩手)
「食事は選手の自主性に任せる」
花巻東の食事は現在メジャーリーガーの菊池雄星選手の頃から選手の自主性に任せることにしたそうです。
理由は「それぞれ体型も違い、選手によっては沢山食べるのではなく、減量しないといけない者もいる」ということで、選手間で話し合い、10杯、7杯、5杯、3杯と食べる量に応じてグループを形成し、食べることにしました。
「選手各自でご飯を沢山食べられる工夫を」
1日数杯だけの選手は用意されているおかずで食べ切ることが可能ですが、10杯の選手となるとそうもいきません。
寮の食事では卵と納豆は食べ放題なのでいくらでも食べることができます。
また、選手の中にはふりかけやお茶漬けを持参して白米をより多く食べられるような工夫を日々凝らしています。
創志学園(岡山)
「1年後に10キロ増量」
創志学園では練習の合間に時間を見つけてそれぞれが捕食をとります。
捕食のメニューはうどんでエネルギー源と共に中の具を卵などにすることによってタンパク質も同時に摂取する事が目的です。
この取り組みを始めてから、入学後半年ほどで体重が増え始め、大半の選手が約10キロの増量に成功するといいます。
また、上級生になると体もしっかりしてくるのでケガや体調を崩す選手が減りました。
「温かいものを食べさせたいという監督の親心」
創志学園の寮の食事は学校から運ばれてくるので、必ずしも温かいものが食べられるという訳ではありません。
なので、せめて寒い冬場や春先は少しでも出来立ての温かいもの、そして夏には冷たいものと季節に準じたものを食べさせてあげたいという監督の親心からもこの捕食は続けられています。
まとめ
今回は、食トレの中でも選手達独自の工夫や取り組み、監督などの指導者目線での食事への気持ちなどを中心にご紹介してきました。
野球における食事トレーニングは主に体重を増やしたり、筋肉量の数値などを上げることが目的になりますが、食事の根底は楽しく食べることだと思います。
全国にある多くの高校野球チームには紹介した学校のように食事の時間が楽しみになるような食トレを実践してもらいたいと思います。