最近の夏は、昔に比べてとても暑いと感じますよね。
地球温暖化の影響などで、平均気温も少しずつ上がっているようです。
そんな夏に注意したい熱中症は、かかってしまうと
とても辛い病気です。
めまいや体のだるさ、顔の火照り……酷い場合は
まっすぐ歩くことができなくなったり、筋肉が痙攣したりもします。
そんな恐ろしい熱中症は、屋外だけでなく住宅内でも起こるんです。
住宅内で熱中症にかかる場合の特徴や、
エアコンと扇風機を活用した熱中症対策を学んで
夏を元気に乗り越えましょう！
住宅内で熱中症にかかる人の特徴は？
「熱中症は屋外で発生する」という
イメージが強いのではないでしょうか？
確かに、日差しが強く気温の高い夏の屋外は、
熱中症にかかる可能性が非常に高いです。
実際に、毎年「グラウンドで部活中だった高校生が
熱中症で搬送された」というようなニュースが、たくさん流れていますよね。
ですが、屋内が危険だからといって、
住宅内が安全だということにはなりません！
たとえ住宅内にいても、場合によっては熱中症に
かかってしまうこともあるのです。
総務省消防庁の発表では、2017年から2019年の間の熱中症発生場所は、
3割〜4割が庭など敷地内全てを含む住居となっており、
室内での熱中症の発生も多くなっています。
住宅内で熱中症にかかる人は、室内の環境や
日中の過ごし方に特徴があります。
まず一つ目の特徴は、室内の環境です。
室内で過ごしている間に、室温や湿度が上昇することによって
熱中症にかかる場合があるのです。
日中はエアコンをつけていても、夜眠る時はエアコンを消す方も
多いのではないでしょうか？
しかし、眠っている間にエアコンを使用しないことで、
室温が上がって熱中症になってしまうこともありますので、
気をつけてくださいね。
また、日中屋外で過ごす人は、帰宅後に上手く
体を冷やすことができず、熱中症になる場合があります。
特に、普段あまり屋外で活動をしない人は、
体が暑さに慣れていないため、活動中・帰宅後問わず熱中症になりやすくなります。
屋外にいる間も帰宅後も、熱中症予防のために大切なのは、
水分補給をこまめに行うことです。
また、暑さに慣れていない人は毎日短い時間の散歩や
湯船にしっかり浸かる入浴を行うなどして、
少しずつ暑さに強い体づくりをしましょう。
ご紹介した二つの特徴に当てはまらない場合でも、
熱中症にかかりやすい人がいます。
体温を調節する能力が未熟な小さな子供や、
温度へ対する感覚が弱まっている高齢者です。
また、体調不良で体の機能や体力が弱まっている方も、十分な注意が必要です。
エアコンの使用や水分補給の他にも、
室内でも涼しい服装をしたり、毎日しっかり睡眠をとったりして、
十分な熱中症対策をしてくださいね。
熱中症にかかる原因は、室内にもたくさんあることがわかりました。
特に、夜間の熱中症は誰にでも起こり得るので、
眠っている間は扇風機を回しておくなどの
工夫をしたほうが良さそうですね。
室内の熱中症予防には、エアコンと扇風機の併用を！
「室内でできる熱中症予防はなんだろう？」と考えた時、
エアコンを思い浮かべる人は多いと思います。
エアコンはリモコンで手軽に温度調節ができるので便利ですよね。
ですが、エアコンの風が直接体に当たると
必要以上に冷えてしまい、適切な体温を保てないことがあります。
また、そもそもエアコンが苦手という方もいますよね。
エアコンを上手に使って室内での熱中症を予防するために
オススメなのが、扇風機との併用です。
室温を下げることはもちろんですが、風を通すことも、
熱中症対策になるのはご存知でしたか？
エアコンをつけている時に、扇風機を
エアコンの送風口へ向けて置いてみましょう。
送風口に向かって扇風機の風を送ることで、エアコンから出る風が
扇風機の風に押されて、天井や壁を伝って部屋中にムラなく広がります。
室内の空気をかき回し、部屋中の温度を均一にする効果があるんです。
「エアコンが一つの部屋にしかないけど隣の部屋の
温度も下げたい」という場合にも、扇風機との併用が効果的です。
エアコンがある部屋の入り口に扇風機を置きます。
この時、扇風機の顔は、エアコンのない部屋の方に向けてください。
こうすることで、エアコンのある部屋の冷気を、
エアコンのない場所へと届けることができます。
扇風機で空気の流れを作れば、エアコンの設定温度が高くても
涼しく感じることができ、十分な熱中症対策になります。
エアコンの冷気が気になるときや、家にあるエアコンの
台数が少ない場合には、扇風機とのダブル使いを試しては？
まとめ
今回は、室内での熱中症の原因と、
エアコンや扇風機を使った熱中症対策をご紹介しました。
熱中症は、重症化すると命に関わる危険な病気です。
「室内だから大丈夫」と油断しないで、
毎日しっかりと熱中症対策を行いましょう！
エアコンと扇風機の併用は、室温を下げるだけでなく
空気の流れも作ってくれるので本当にオススメですよ。
ぜひ一度、ご紹介した方法を試してみてください。
