あなたは試合の時どんなものを食べていますか?お母さん手作りのお弁当?それともコンビニで買ってきたパンなどでしょうか?
毎日コンビニで試合の食事を買っているそこのアナタ!その食事、ちょっと待って下さい!!
食事は毎日の調子を整えるために非常に大事なものです。考えて食べると食べないとでは日々のコンディションに大きく関わってきます。
しかし「試合毎にお弁当を作るのはとても大変…」「両親が共働きで…」という声もあると思います。
今回は、試合中に限らず試合の前日や当日、そして試合後の晩ご飯にどんな栄養素やどんな食材に含まれているのか解説していこうと思います。
また、選手自身が自分で試合当日の食事を用意する場合、どんなものを購入すれば良いのかもご紹介したいと思います。
試合当日、試合前後で摂りたい栄養素や食事のポイント
試合前日
試合前日にはエネルギー源となる炭水化物を多くとるようにしましょう。
試合にむけて脂質などはできるだけ抑え、体調やコンディションを整えるビタミン類を取ることもおすすめです。
揚げ物などの消火に時間に時間のかかる料理や、生ものや摂りすぎると下痢の原因となる食物繊維なども極力抑えることが大切です。
試合の前日は睡眠時間を十分に確保できるように食事は早めに済ませ、翌日に疲れを残さないようにして下さい。
試合当日
当日もエネルギーを蓄えておくために炭水化物を多めに摂りましょう。
試合の3、4時間前にはその日の1回目の食事は終わっていることがベストです。
たくさん食べられない選手は一度にたくさんではなく、数回に小分けして食べる工夫が大事です。
また試合中は暑い中でのゲームで汗を大量にかくことによって、熱中症の症状や足をつる原因にもなってしまうので、ミネラルを多く含んでいる麦茶や「ハイポトニック飲料」と呼ばれているスポーツドリンクをこまめに飲んで水分補給を行って下さい。
試合後
まず最優先に行いたいのが「疲労回復」です。
翌日にまた試合があるケースの場合、なるべく早く食事を摂って体の疲労を取り除くことによって、翌日に疲れを残すことなくプレーできると思います。
特に試合直後はエネルギーが足りていない状態なので、可能な限り早めにおにぎりなどの炭水化物を摂取することによって身体への回復も早まります。
試合後の夕食は栄養バランスの整った食事をして、睡眠時間を長めにとることを心がけましょう。
市販で買える!!選手が揃える食事講座
これまでは、主にお弁当や3食の食事の中で三食の食事の中どんなものを食べてもらいた
いかを書いてきました。
ここでは、スーパーやコンビニで買うことのできる選手が自ら選ぶ「試合の日の昼食」で
選ぶべき食べ物や飲み物についてお話ししていこうと思います。
お弁当
若い選手たち、特に中高生の選手は唐揚げやハンバーグなどの全体的に「茶色い」お弁当を選びがちです。
お弁当を選ぶ選手たちにここで意識してもらいたいポイントは、「色」です。
お魚や煮物、野菜が入っているお弁当は色合いが鮮やかなものです。代表的な例として幕内弁当をオススメしたいです。
しかし彩りが鮮やかと言ってもお弁当だけで栄養価を補うことは難しいと思うので、単品のおかずをプラスして栄養バランスを整えましょう。
おにぎり
試合の合間に片手で手軽に食べられるおにぎりは選手の強い味方です。
しかし、市販されているものの中には「○○マヨネーズ」や「揚げ物」が入っていて脂質オーバーなおにぎりも多くあります。
普段食べるのであればそれでも良いですが、試合中は胃腸に負担はかけたくないもの。
そこで選んでもらいたいものが、昆布や梅、鮭などのシンプルな具材のおにぎりです。
梅には疲労回復に効果のあるクエン酸が含まれており、エネルギー補給と同時に体への負担を和らげてくれるでしょう。
100%オレンジジュース
「必ず100%のジュースでなくちゃいけないの?」という声もあると思います。
そうなんです。100%のオレンジジュースをとる目的は主にビタミンの補給にあります。
中には「果汁○%」と100ではない数値が表示されているジュースもありますが、100%出ないものを選んでしまうと、ビタミンが含まれている量も少なくなってしまいますし、果汁以外の糖分を摂取してしまいがちです。
100%果汁のジュースは実際に果物を持ち運ぶよりも手軽にビタミンを取ることができるので、積極的に活用してもらいたいです。
まとめ
今回このテーマで書くことを決めた時、自分が選手だった頃にこのような知識に出会って
いれば、もっと活躍できたかもしれないと思いました。
私が中高生などの頃は、確かに部活動対象のスポーツ栄養セミナーなるものはありました
が、あの頃の栄養士さんの認識は完全に「給食のおばちゃん」でした笑
さらにあの頃はガラケーの時代だったので今と同じようにネットから栄養の情報を得るな
んてことは皆無でした…
言い訳はこれくらいにしてもっと自分の大好きな野球に一生懸命になれば良かったなと、
野球を完全にやめてしまった今、とても後悔しています。
だからこそ今部活動などで野球を頑張っている選手たちには後々になって後悔してしまわ
ないように今できる環境で目一杯努力をしてほしいと思います。
最後にこの記事が選手たちの努力の手段として活用されれば幸いです。