メジャーリーガーの豪腕投手や、日本のプロ野球で「球界のエース」と言われる選手がいます。
彼らは皆体が大きく、球速も皆150キロ〜160キロを投げられる豪腕投手です。
恐らく野球をやっていて、ポジションが投手となれば一度は彼らのような「体の大きい、球の速い選手」を目指したい!!と思う人もいると思います。
しかし、皆があそこまで大きくなれるわけではなく、中には体の大きくない選手もいます。
とはいえ体は小さくても自分の球速を目一杯伸ばすことは可能です。
それが筋トレをはじめとしたカラダ作りのトレーニングです。
今回は、体の小さい選手でも自分の可能性を目一杯伸ばせるようなトレーニングをご紹介していこうと思います!!
投手の能力を伸ばすトレーニングにはどんなものがあるの?
投手としての能力、主に球速を伸ばすためには以下の3つの要素が重要だと考えます。
それは、背筋力、瞬発力、下半身の筋力の3つです。
背筋力…背中の筋肉は投球の動作を行う上で一番使われる筋肉であり、140以上を投げたい場合には、背筋力を計測する機械で180キロ以上を記録する必要があります。
また、デッドリフトを200㎏挙げられる選手は150キロを投げられると言われています。
瞬発力…速い球をあれだけの短時間でキャッチャーまで投げるともなれば、瞬間的に最大のパワーを発揮する力である瞬発力も大事になってきます。
昔の指導者には「投手はとにかく走り込め!!」と言いはる人もいますが、長い距離をゆっくり走っていては、いつまでも速い球を投げることはできません。
瞬発系の筋力トレーニングや短い距離のダッシュなどを反復しながら取り組むことによって速い球を投げるためのカラダ作りができると思います。
速球派投手を目指すためのトレーニングメニューをご紹介!!
最初の見出しでは、投手に必要な筋力を3つほどお話しさせていただきました。
ここの見出しでは、投手に必要な筋肉の部分を中心に鍛えるためのトレーニングメニューをご紹介していきたいと思います。
この見出しではバーベルなどを扱う表現が出てきますが、平均の重量は「自分の体重×0.8」なのでトレーニングをする際の参考にしてみて下さい。
バーベルスクワット
スクワットといえば、自分の身体ひとつで足を上げ下げするような方法がイメージできる方が多いと思いますが、
筋肉を大きくしたい人や筋力アップを狙いたい人は強い負荷を掛けないと筋肉は大きくならないので、バーベルを使用したスクワットをオススメします。
デッドリフト
デッドリフトは投手の筋力で最も重要な「背筋力」を鍛えられる種目ですが、腰などに相当の負担がかかる危険な種目になります。
腰を痛めたりなどのリスクがある中で無理をしてデッドリフトに取り組んでしまっては、球速を伸ばすどころか、投げられなくなることも十分に考えられます。
それでも行う際はデッドリフトには腰を保護するベルトが販売されているので、ベルト着用の元、トレーナーなどの専門的な指導者がいる場所でリスク回避のもと取り組むことをお勧めします。
スナッチ
元々はパワーリフティングの種目として、バーベルを高く頭上に持ち上げる方法で瞬発力を鍛えることができます。
種目としての難易度はかなり高く、最低限スクワットやデッドリフトをそれなりの重さでできるようにならないと取り組むことはかなり難しいです。
しかしトレーニング効果は抜群で、投手の一瞬でボールに力を込める部分につながってきますので、危険ですがトレーナーの指導の元、ぜひチャレンジしてほしい種目です。
スクワットジャンプ
このトレーニングも主に瞬発力を鍛えることが目的のトレーニングになりますが、これは「ハイクリーン」というパワーリフティング種目の最初の動作だけを行う内容になります。
最初からハイクリーンが出来れば良いですが、初心者の方にはスナッチと同様かなり難しさと危険を伴う種目になるのでこれまでにご紹介したトレーニングと合わせて少しずつ取り組めるトレーニング種目を増やしていってほしいと思います。
まとめ
私は学生時代に野球の競技力向上を目的に体育館の中にあるトレーニングルームからトレ
ーニングに取り組むようになり、現在でもプライベートとしてスポーツジムに通い筋トレ
や有酸素運動などで体を動かしています(主に運動不足解消のためですが…)
トレーニング指導をしてくれるようなトレーナーなどがいる強豪チームとは違い、せいぜ
い監督が体育の先生くらいの環境でトレーニングを始めましたので「この筋肉を鍛えれば
野球の競技力向上につながる!!」なんてことは考えたことがなく。
主に学生時代はどこを鍛えられているのかも分からず、ベンチプレス、スクワット、デッド
リフトの3種目にひたすら取り組むだけの日々でした。
「球速を伸ばしたい!」と考えている方は今現在、高校や大学などで部活動に所属している
方が多いと思います。
私の選手時代のように指導環境が少ない中でもこの記事を読んで、少しでも選手のカラダ
作りの一助になってもらえれば嬉しいです。