日本のお正月はどこの家庭でも必ず食べているのがおせちだと思うのです。
子供の頃から、必ず出てくるおせち。
子供になんでお正月におせち食べるの?って言われたら、ちゃんと答えられる人も少ないのではないでしょうか?
日本人としても知識として知っておくと良いでしょう。これからこのおせち料理について詳しくお伝えしたいと思います。
頭の片隅に入れておくといざという時に便利ですよ。
お正月におせち料理を食べる理由を教えて!
なぜおせち料理をお正月に食べるのでしょうか。
おせちって、漢字で書くと「御節」と書くのですが、もともとは季節の変わり目の時に、神様にお供えするものだったのです。
お正月だけでなく、年に何回かあったのです。
でも月日が立って、最も重要なお正月に食べるようになったのが、現在のおせちなのです。
おせちは神様の供物料理で、謹んで神社やお堂で隔離生活をして食べることが重要だったのです。
前もってお重に詰めておき、節句当日は物音を立てないようにしなくてはいけないのです。
だから、お正月の3が日は、女の人が慌ただしく動かなくてもすむようになっていたのです。
おせちの起源は奈良時代に遡ると言われているのですがお重箱に詰めるようになったのは江戸時代からなのです。
おせちはとても神聖な食べ物だったのですね。
詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
そしておせちを詰めているお重箱にも意味があるのですよ。
正式なのは、4段ないし5段あるのです。
重箱に詰めるのは、福を重ねるという縁起を担いでいるのです。中に入れる位置も決まっていました。
最近だと、5段全て詰めているという家庭は少ないですよね。家族が2人や3人なら作っても全部食べるのも大変ですしね。
だから、2段や3段だけ詰めているという場合もあるのです。
おせちがないとお正月が始まらないというぐらい、現代でも重要なお料理ですよね。
お正月のおせち料理お重に詰める詰め方は?
それではお重箱のどこに何を詰めると良いのか基本のことをお知らせしますね。
おせち料理の重箱
壱の重
黒豆、田作り、数の子の祝い肴と紅白かまぼこ、伊達巻、栗きんとんなど口どりを詰めるのです。
関東と関西でもちょっと違っていて、関西の場合は、数の子がたたきゴボウを詰めるのです。
弐の重
ぶりの照り焼きや 鳥松風(鶏肉のすり身で作る)さわらの西京焼きなどを詰めるのです。
参の重
昆布巻きや、椎茸の含め煮、クワイ、こんにゃくの煮しめなど煮物を詰めます。
与の重
紅白なますや、酢だこ、南蛮つけなど、酢の物が入るのです。
四という字ではなくて、与を使って表すのです。
五の重
神様からいただいた福を詰めるために空っぽにしておくのが正式なのです。
でも、あらかじめ作ってあるお料理をお重にたす時のために入れて置いたり、家族が好きなものを入れておく場合もあるのだとか。
それぞれ段の位置によって入れるものが違ってくるのです。家族のことを願って縁起の良い食べ物をたくさん使って作られているのです。
縁起の良い食べ物は、鯛はめでたいという語呂合わせからきているのです。
エビは、長寿の象徴で、黒豆は、まめに働きますようにという願いが込められています。そしてごまめは、五穀豊穣を願っておせちに入れられているのです。
数の子は、子孫繁栄の縁起物で、昆布は喜ぶという語呂合わせから、そして世になが広がるにかけて出世への願いも込められているのです。
レンコンも蓮根の穴から将来を見通せると言われているのです。
末広のように扇型になるように中心に1つの品を置いて4つに区切って盛り付けたりなど色々方法があるのです。
まとめ
おせちについてお伝えしました。
もともとは季節の変わり目の時に、神様にお供えするものだったのが、お正月のみ食べるようになりました。
おせち料理の由来や、改めてそこに込められている願いを知って食べると、とてもありがたいものだということを実感できますよね。
最近では、手作りすることが減ってきていて市販のものを買ったり、おせち自体を食べない家庭も増えています。
今一度、もう一度見直して、次のお正月にはおせちを味わってみるのも良いですよ。
各家庭の味を楽しんでみてくださいね。