もうすぐ秋ですね。あなたは、秋の行事で何を思い浮かべますか?
ところで、十五夜(お月見)についてどのくらい知っていますか?
なんとなく知っていてもきちんと説明ができるほどに知っている人は数少ないのではないでしょうか?
十五夜は、日本では昔からある行事なのにあまり深く知っている人は少ないように思います。
今回は、そんな十五夜(お月見)についての意味や由来と地域で全然違うお月見団子についてまとめてみました。
1分でわかる!十五夜の意味と由来
そもそも日本では、昔から『月にはウサギが住んでいて、お餅をついている』。という伝説がありました。日本人にとって月は常に特別な存在なのです。
ちなみに外国では、月の模様はまったく違う見方をされています。
例えば、東ヨーロッパや北アメリカでは、髪の長い女性のように思われています。
南ヨーロッパでは、カニ、南アメリカでは、ロバがいるように思われています。
国や地域によってまったく違うものを連想しています。
『中秋の名月』とも呼ばれる秋のイベント、お月見。毎年、『晴れるといいなぁ』なんて思いながらウキウキ楽しみですよね。
十五夜の日付は旧暦で数えるので毎年変わるのですが、2020年度は、10月1日(木曜日)です。
日本では、古来より月は神聖なものと考えられていました。
なんと平安時代にはすでに、十五夜のお月見が盛んになっていました。
もともと十五夜は、唐の時代に中国から伝わりました。日本では、平安時代に『月を愛でる』という文化が貴族を中心に広まりました。
美しい『月を愛でる』という文化は、こんな昔からあったのですね。
その後に十五夜は、月への感謝と収穫への感謝や豊作を祈る行事として江戸時代の農民たちによって発展しました。
十五夜にはススキを飾ります。このススキは、月の神様をお招きするために飾ります。また、ススキには魔除けの意味もあるそうです。
秋になると登場するススキ。ススキを飾るといっそう十五夜らしくなりますね。
ところで、お月見のお供えといえば、お月見団子を思い浮かべませんか?
幼稚園や保育園でお月見団子を作りませんでしたか?
お月見団子は、丸いお団子の形を月に見立て、感謝の気持ちを表しています。
お団子をピラミッド状に15個並べるのには、意味があります。
一番上のお団子が霊界との架け橋になると信じられているからです。
お月見のお団子、実は地域でぜんぜん違う!
ところで、月見団子といえば、15個の白いお団子をピラミッド上にのっけるイメージですが実は、地域によってお月見の形がぜんぜん違うのです!
大阪では、白いおだんごの上にあんこが巻いてあります。
中国・四国地方では、串団子タイプが多いようです。
青森、岩手県などでは、まんじゅうのような形です。
静岡県では、お団子の真ん中がおへその様に引っ込んでいて、ひらべったいです。
愛知県では、しずく型の形です。
沖縄県では、白いお餅のまわりに小豆をまぶしてあります。
この他にも県によっては、白くて丸いお団子でもあんこが入っている所と、入っていないものがあるみたいです。
あんこの種類も様々で、こしあん、ねりあん、潰しあんの他に、黄身あんや白あんなどの変わり種もあるみたいです。
また、お供えものではありますが、お月見のお団子は食べても良いそうです。
知っていましたか??
食べられるとわかると子供たちもはりきって参加してくれそうですね!
あなたの地域では、十五夜にどのようなお月見団子を食べますか?
北の方の地域によっては、10月の外はすでに寒いので、あまり十五夜が浸透していない地域もあります。そして、十五夜の当日が雨でがっかりする年もありますね。
そういう時は、くり上げて、十日夜や十三夜としてお月見をしても良いそうです。
まとめ
今回は、十五夜(お月見)についての意味や由来を徹底的に調べてみました。
また、地域によってぜんぜん違うお団子の形にも注目してみました。
十五夜の目的は、月への感謝、収穫物への感謝と豊作祈願、そして美しい月を愛でる、ということです。
昔から日本人にとって月は、つねに特別なものでした。
あの美しい月にすいこまれるように見入った経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?
コロナ渦で三蜜を避けなければいけませんが、お月見は、家族と外でできる行事です。
こんな時にもいや、こんな時だからこそ、月や自然に対する感謝の気持ちを込めて、十五夜を楽しみたいですね。
十五夜は数ある行事の中でもあなたの心を豊かにしてくれる行事だと思います。
平安時代からあった行事のお月見。ぜひ、あなたも月を愛でながら美味しいお月見団子を楽しんでください。
そして今後、後世にも立派に引き継がれる日本の伝統的な行事となるといいですね。